「まだ1年目なのに、もう整骨院を辞めたい」
「こんなに早く辞めたら、次の職場で不利になるかも」
整骨院で働き始めて、そんな気持ちを一人で抱えていませんか。
3年間学校に通い、やっと取った国家資格だからこそ、簡単には決められませんよね。
結論からお伝えすると、整骨院を1年目で辞めたいと感じるのは、決しておかしなことではありません。
大切なのは「早いかどうか」ではなく、今の職場で成長できるか、心と体を守れるかです。
この記事では、1年目で辞めたくなる理由、続けるべきケースと離れた方がいいサイン、円満な辞め方と次の職場選びまでをまとめました。
柔道整復師・鍼灸師として働く方は、判断の参考にしてください。
整骨院の1年目がきついのは、あなただけではない
1年目は、学校で学んだことと現場のギャップが一番大きい時期です。
まずは、多くの若手が同じ壁にぶつかっていることを知っておきましょう。
1年目に「辞めたい」と感じるよくある理由
整骨院の1年目でよく聞かれる悩みは、次のようなものです。
- 技術を教えてもらえない:毎日、患者さんの案内や電気治療の着脱ばかりで、施術を任される見通しが立たない。
- 「背中を見て覚えろ」の指導:何が正解か分からず、手探りのまま日々が過ぎていく。
- 無給の居残り練習:診療が終わったあと、夜遅くまで練習が続き、心身ともに疲れ切ってしまう。
- 人間関係のストレス:院長や先輩に相談しにくく、職場で孤立していると感じる。
どれも、本人の努力だけでは解決しにくい悩みです。
「自分が甘いのかも」と責める前に、職場の仕組みに原因がないか見てみましょう。
3年以内に辞める人は珍しくない
早く辞めることへの罪悪感を持つ方は多いですが、実は社会全体で見ると珍しい話ではありません。
厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況」によると、2022年3月に卒業して就職した人のうち、3年以内に辞めた人の割合は次のとおりです。
- 大学卒:33.8%
- 短大等卒:44.5%
- 高校卒:37.9%
およそ3人に1人以上が、3年以内に最初の職場を離れていることになります。
早期の離職は、今や特別なことではないのです。
ただし、勢いで辞めると次の職場でも同じ悩みを繰り返しかねません。
次の章で、判断のポイントを整理しましょう。
接骨院・整骨院を辞めたいとき、1年目で辞めるのは早すぎる?
「せめて3年は続けるべき」という声もよく聞きます。
ただ、年数だけで判断するのはおすすめしません。
続けた方がいいケースと、すぐに離れた方がいいサインを分けて考えましょう。
もう少し続けてもいいケース
次のような状況なら、今の職場で経験を積む価値はあります。
- 教えてもらえる仕組みがあり、少しずつ任される施術が増えている
- 練習が営業時間内や、無理のない範囲で行われている
- きついのは「慣れない仕事」が原因で、人間関係や待遇には大きな不満がない
- 相談できる先輩や院長がいる
この場合、つらさの多くは「1年目だから」こそのものです。
半年後に何ができるようになっていたいか、目標を立てて様子を見るのも一つの方法です。
迷ったときは、次の3つを紙に書き出してみてください。
- 今いちばんつらいことは何か(仕事内容・人間関係・時間・給与など)
- それは、慣れや経験で解決しそうか
- 職場に伝えたら、変わる見込みはあるか
「慣れでは解決しない」「伝えても変わらない」と感じるなら、環境を変えることを考えるタイミングです。
書き出すだけでも、頭の中が整理されて気持ちが少し軽くなります。
すぐに離れた方がいいサイン
一方で、次のサインがある場合は、年数にこだわる必要はありません。
- 心や体に不調が出ている:眠れない、朝になると職場に行くのが怖いなどの状態が続いている。
- 成長できる見通しがない:マニュアルや研修がなく、何か月たっても施術を教わる機会がない。
- 無給の残業や練習が当たり前:深夜までの居残りが続き、休む時間が取れない。
- 相談しても変わらない:勇気を出して伝えても、環境が改善されない。
若手が辞めずに育つ院には、マニュアルと営業時間内の研修体制が整っています。
今の職場にそれがないなら、環境を変えることは逃げではなく、前向きな選択です。
育成体制の見極め方は、若手が辞めない治療院のマニュアル・育成体制で詳しく解説しています。
整骨院を辞めたいときの進め方と、2社目の選び方
辞めると決めたら、次は「どう辞めるか」と「次にどこを選ぶか」です。
ここを丁寧に進めるほど、1年目の転職でも後悔しにくくなります。
院長への伝え方と退職の手順
円満に辞めるための基本的な流れは、次のとおりです。
- 就業規則で「退職の何か月前までに申し出るか」を確認する
- できれば次の職場を決めてから、直属の院長に直接伝える
- 退職理由は不満ではなく、前向きな理由かやむを得ない事情として伝える
- 担当患者さんの引き継ぎを丁寧に行う
「残業が多いから」と不満をそのまま伝えると、「改善するから」と引き止めの口実を与えがちです。
また、治療家の業界は狭いため、悪い噂が広まらないよう配慮することも大切です。
伝え方の例文は、整骨院の院長へ辞める時の言い方を参考にしてください。
なお民法では、期間の定めのない雇用は、退職を申し入れてから2週間で終了すると定められています(民法627条)。
強い引き止めにあっても、院長の同意がなければ辞められないわけではありません。
伝えるときは、患者さんが多い診療時間中を避けましょう。
「少しお時間をいただけますか」と声をかけ、落ち着いて話せる場をつくるのがポイントです。
まずは1年間お世話になった感謝を伝え、そのうえで退職の意思をはっきり伝えると、話がこじれにくくなります。
2社目で後悔しないための職場の見極め方
1年目での転職は、「次こそは長く働きたい」という気持ちが強いはずです。
同じ悩みを繰り返さないために、次の点を確認しましょう。
- 研修の中身:マニュアルはあるか、練習は営業時間内にできるか。
- 施術を任されるまでの流れ:何か月目で、どんな施術を担当できるようになるのか。
- 働く人の様子:見学のときに、スタッフ同士の雰囲気や表情を見ておく。
- 給与と昇給の基準:求人票の金額だけでなく、どうすれば上がるのかを確認する。
面接では、1年目で辞める理由を前向きに説明できるよう準備しておきましょう。
「学びたいことがはっきりした」と伝えられれば、短い経験でもマイナスになりにくくなります。
20代の転職では、経験年数よりも「素直に学ぶ姿勢」や「成長意欲」が評価されやすい傾向があります。
1年目の経験が短くても、学ぶ意欲を具体的に伝えられれば十分に評価されます。
転職の時期に迷う方は、転職タイミングの見極め方もあわせてご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 1年目で辞めると、次の転職で不利になりますか?
A. 必ずしも不利にはなりません。面接で見られるのは「なぜ辞めたか」と「次に何をしたいか」です。不満だけを話すのではなく、学びたい技術や働き方を具体的に伝えれば、前向きな転職として受け止めてもらいやすくなります。
Q2. 辞めたい気持ちを院長や先輩に相談してもいいですか?
A. 信頼できる相手なら、相談することで状況が改善する場合もあります。ただし、退職の意思が固まっている場合は、相談の形にすると引き止めにつながりやすいです。決めてから伝えるのがおすすめです。
Q3. 次の職場が決まる前に辞めてもいいですか?
A. 心身の不調が強い場合は、まず体を休めることを優先してください。そうでなければ、収入が途切れず焦らずに済むため、在職中に次の職場を探すのがおすすめです。
Q4. 整骨院以外の職場を選ぶこともできますか?
A. できます。整形外科クリニックや訪問、介護分野など、資格を活かせる職場はほかにもあります。まずは「何がつらかったのか」「何を大切にしたいのか」を整理すると、自分に合う働き方が見えてきます。
まとめ:整骨院を1年目で辞めたいのは、悪いことではない
整骨院を1年目で辞めたいと感じるのは、あなたが仕事と真剣に向き合っているからこそです。
ポイントを振り返ります。
- 1年目のつらさは、職場の育成体制が原因のことも多い
- 3年以内に最初の職場を離れる人は、社会全体で見ても珍しくない
- 成長の見通しがあるなら続ける、心身の不調や改善の見込みがないなら離れる
- 辞めるときは就業規則を確認し、前向きな理由で円満に進める
- 2社目は研修体制と働く人の様子をしっかり見極める
一人で悩み続けると、判断がどんどん難しくなります。
まずは気持ちを言葉にして、誰かに話してみることから始めてみてください。
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無理に転職をすすめることはありません。
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