日曜も午前は営業、祝日も通常どおり。気づけば「最後に連休を取ったのはいつだろう」と思うほど、休みが少ないと感じていませんか。
整骨院で働く柔道整復師が休日の多い職場を選ぶには、まず世の中の年間休日の平均を知り、求人の数字と比べることが大切です。
年間休日とは、会社や院が定めた1年間の休日の合計日数のことです。有給休暇は含まれません。休みが少ない状態が続くと、疲れが抜けないまま施術に立つことになり、自分の体も患者さんへの施術の質も守れなくなります。この記事では、公的データをもとに年間休日の目安と、休みの多い整骨院の選び方を解説します。
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整骨院の年間休日は少ない?世の中の平均と比べる
年間休日が105日前後の整骨院は、世の中の平均と比べると少なめです。厚生労働省のデータでは、一般的な企業の年間休日は110日を超えています。
厚生労働省の「令和7年就労条件総合調査」(2025年)によると、2024年1年間の年間休日総数は、1企業平均で112.4日、労働者1人平均で116.6日でした。どちらも1985年以降で最も多い水準です。
同じ調査で、従業員30〜99人の企業の平均は111.2日でした。規模の小さい職場ほど休日が少ない傾向があり、少人数で運営する整骨院も同じ傾向になりやすいと考えられます。
年間休日の目安を数字で比べる
| 年間休日 | 休みのイメージ |
|---|---|
| 105日前後 | 週休2日に近いが、祝日やお盆・年末年始の休みは少なめ |
| 110〜115日 | 企業平均(112.4日)前後。週休2日に加え、一部の長期休暇がある |
| 120日以上 | 完全週休2日に加え、祝日や長期休暇もしっかり休める |
求人票の「年間休日」を見て、このどこに当てはまるかを確認するだけでも、職場の働きやすさの目安になります。
年間休日を比べるときは、1日の勤務時間もあわせて見ておきましょう。休日が同じでも、1日10時間働く院と8時間の院では、体への負担も自由に使える時間も大きく違います。
週休2日制と完全週休2日制の違い
「週休2日制」と「完全週休2日制」は意味が違います。完全週休2日制は毎週必ず2日休みがある制度で、週休2日制は月に1回以上、2日休める週があるという意味です。
同じ調査では、完全週休2日制を採用している企業の割合は65.5%でした。求人票に「週休2日制」とだけ書かれている場合は、毎週2日休めるとは限らないので注意しましょう。
整骨院で休みが少なくなる理由
整骨院の休みが少なくなりやすいのは、患者さんの通いやすさを優先して営業日を多くしている院が多いからです。少人数で回しているため、スタッフが休むと現場が回らないという事情もあります。
土日・祝日も営業する院が多い
仕事帰りや休日に通いたい患者さんに合わせ、土曜や日曜、祝日も開けている整骨院は少なくありません。その分、スタッフはシフトで休むことになり、家族や友人と休みが合いにくくなります。
日曜の朝、家族が出かける準備をしている横で白衣をカバンに詰める。休みがずれる生活が続くと、仕事そのものより、それがつらく感じることもあります。
また、平日に「中抜け」と呼ばれる長い昼休みがある院では、拘束時間が長くなりがちです。休日の日数だけでなく、朝の開院から夜の閉院までの1日の流れも、自分の生活に合うかを考えておきましょう。
少人数運営で休みを取りにくい
スタッフが2〜3人の院では、1人休むだけで予約の枠が大きく減ります。そのため、有給休暇を取りたくても言い出しにくい空気が生まれがちです。
「令和7年就労条件総合調査」によると、2024年の年次有給休暇の取得率は66.9%、取得日数は平均12.1日でした。医療・福祉の分野の取得率は68.4%です。今の職場の取得日数と比べてみると、休みやすさの目安になります。
有給休暇を取るときは、繁忙期を避けて早めに伝えるなど、周りへの配慮をしておくと取りやすくなります。それでも取れない雰囲気が続く場合は、職場の体制そのものに課題があると考えてよいでしょう。
労働基準法第35条では、毎週少なくとも1回、または4週間を通じて4日以上の休日を与えることが定められています。これを下回る場合は、職場に問題がある可能性が高いと考えてよいでしょう。
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休日が多い整骨院・職場を選ぶためのチェックポイント
休日が多い職場を選ぶには、求人票の「年間休日」の数字と、実際に休めているかの両方を確認することが大切です。数字だけでなく、休みの取りやすさまで見ておきましょう。
求人票と面接で確認する手順
- 求人票で年間休日の日数を確認する(目安は110日以上)
- 「週休2日制」か「完全週休2日制」かを確認する
- お盆・年末年始・夏季休暇などの長期休暇の有無を確認する
- 面接でスタッフの有給休暇の取得日数を聞く
- 見学で、シフト表や休みの決め方を見せてもらう
見学で確認したい項目は、ブラック治療院を見抜く見学時の10のチェックリストにもまとめています。
求人票に「年間休日110日」とあっても、実際には休日出勤のセミナーやイベントが多く、休めた日はもっと少ないというケースもあります。休日に行われる研修が任意か強制か、出勤扱いになるかも確認しておくと安心です。
休みを重視するなら働く場所の選択肢を広げる
整骨院にこだわらず、柔道整復師の資格を活かせる職場に目を向けると、休日の選択肢は広がります。たとえば、デイサービスの機能訓練指導員は日曜休みの施設が多く、生活リズムが整いやすい働き方です。
また、同じ整骨院でも、予約制で営業時間を短くしている院や、スタッフ数に余裕のある院は休みを取りやすい傾向があります。給与だけでなく、休日数と働く時間を合わせて「時給」で考えると、職場の違いが見えてきます。
給与と労働時間のバランスは、柔道整復師の実質年収を時給換算で考える方法で詳しく解説しています。
休みが増えると、勉強会に参加したり、体のメンテナンスをしたりする時間も取れます。結果として施術の質が上がり、長く現場に立ち続けることにもつながります。
よくある質問(FAQ)
整骨院の年間休日が105日なのは少ないですか?
世の中の平均と比べると少なめです。厚生労働省の調査では、2024年の年間休日は1企業平均で112.4日でした。105日は週休2日に近い日数ですが、祝日や長期休暇はあまり取れない水準です。
柔道整復師で年間休日120日以上の職場はありますか?
あります。整骨院でも休日を多くしている院はあり、デイサービスの機能訓練指導員や病院・クリニックの勤務では、休日の多い求人も見られます。求人票の年間休日の数字を必ず確認しましょう。
整骨院で有給休暇を取らせてもらえないのは違法ですか?
有給休暇は条件を満たせば働く人の権利で、院は原則として取得を拒めません。院が変更できるのは、事業の正常な運営を妨げる場合に時季をずらすことだけです。年5日の取得も院側の義務になっています。
休みが少ない整骨院から転職するのは甘えですか?
甘えではありません。休日は体と心を回復させ、技術を学ぶ時間をつくるためにも必要です。疲れが取れないまま施術を続けると、けがや施術の質の低下にもつながります。働き方を見直すのは前向きな選択です。
面接で年間休日や有給の取り方を聞いても大丈夫ですか?
大丈夫です。働き方の条件を確認するのは当然のことです。「長く働きたいので、休日の過ごし方も含めて確認させてください」と前置きすると、意欲が伝わり、印象が悪くなる心配も少なくなります。
まとめ
整骨院の年間休日は、世の中の平均(1企業平均112.4日)と比べると少なめの院が多いのが実情です。休みの多い職場を選ぶには、数字と実態の両方を確かめることが大切です。
- 年間休日は110日以上がひとつの目安
- 「週休2日制」と「完全週休2日制」は意味が違う
- 有給休暇の取得日数も、休みやすさを測る指標になる
- 整骨院以外の職場も含めると、休日の選択肢は広がる
しっかり休める職場で働くことは、患者さんにより良い施術を届けることにもつながります。
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