柔道整復師の学び直しに教育訓練給付金|対象講座と申請の流れ

夜の自宅の机で教材とパソコンを広げ、電卓で学費を計算する男性柔道整復師のイラスト
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「鍼灸の資格も取りたいけれど、学費が高くて踏み出せない」「整骨院以外の道も考えたいが、学び直す余裕がない」。キャリアの幅を広げたいと思っても、費用の壁で迷う柔道整復師は多いものです。

結論から言うと、雇用保険に一定期間加入している柔道整復師なら、教育訓練給付金を使って講座の受講費用の一部を取り戻せます。この記事では、教育訓練給付金とは何か、3種類の給付率と上限、受け取るための条件と申請の流れを、厚生労働省の情報をもとに解説します。

「学び直しも含めて、これからのキャリアを考えたい」という方は、治療家コネクトのLINE無料相談で話を聞くこともできます。

目次

教育訓練給付金は学び直しの費用を国が一部負担する制度

教育訓練給付金とは、雇用保険に加入している人や加入していた人が、厚生労働大臣の指定する講座を受講したときに、支払った費用の一部が支給される制度のことです。柔道整復師も、条件を満たせば利用できます。

対象は国が指定した講座に限られますが、医療・福祉、語学、IT、ビジネスなど幅広い分野の講座が登録されています。キャリアの幅を広げたい柔道整復師にとって、心強い制度です。

閉院後の院で一人、スマホで養成校の学費を調べてはため息をつく。そんな時間を過ごしている人こそ、まずはこの制度を知っておく価値があります。

給付の3つの種類と給付率

種類 基本の給付 追加の給付を含めた最大
専門実践教育訓練 費用の50%(年間上限40万円) 最大80%(年間上限64万円)
特定一般教育訓練 費用の40%(上限20万円) 最大50%(上限25万円)
一般教育訓練 費用の20%(上限10万円) 追加なし

数字は厚生労働省の教育訓練給付制度のページによるものです(2026年時点)。専門実践教育訓練は、資格を取って修了後1年以内に就職すると70%に、さらに賃金が受講前より5%以上上がると80%になります。

追加の給付は2024年10月から拡充

専門実践教育訓練の80%への上乗せと、特定一般教育訓練の50%への上乗せは、2024年10月以降に開講した講座が対象です。学び直しで収入アップにつながった人ほど、手厚く支援される仕組みになっています。

長い期間通う講座ほど費用が大きくなるため、専門実践教育訓練の対象かどうかで、自己負担は大きく変わります。講座を選ぶ前に、必ず対象かどうかを確かめましょう。

たとえば、専門実践教育訓練の対象で、1年あたりの学費が60万円の講座なら、基本の50%で1年に30万円が支給されます(年間上限は40万円)。修了後に資格を取って就職すれば70%、賃金が上がれば80%まで給付が増える計算です。

柔道整復師が教育訓練給付金を受け取る条件

教育訓練給付金を受け取るには、原則として雇用保険の加入期間が一定以上あることが必要です。目安は、一般・特定一般で3年以上、専門実践で3年以上で、初めて利用する人はそれぞれ1年以上・2年以上で対象になります。

整骨院を辞めた後でも、離職から原則1年以内であれば対象になります。ただし、細かい要件は人によって異なるため、最終的にはハローワークで確認するのが確実です。

雇用保険に入っているかを確認する

給付金を受けるには、整骨院で雇用保険に加入していることが前提です。給与明細で「雇用保険料」が引かれているかを確認しましょう。

業務委託契約で働いている場合や、院が手続きをしていない場合は、加入期間として数えられません。保険の加入状況が不安な人は、社会保険がない整骨院の記事も確認しておきましょう。

加入期間の確かめ方

  • 雇用保険被保険者証や、離職票で加入日を確認する
  • 前の職場の加入期間も、空白が1年以内なら通算できる場合がある
  • わからないときは、ハローワークで照会してもらう

転職を何度かしている人は、前の職場との間が空きすぎていないかがポイントです。加入期間がつながっていれば、利用できる可能性が高くなります。

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柔道整復師が検討しやすい講座の例

柔道整復師が教育訓練給付金を使う講座としては、資格の幅を広げるもの、介護や運動指導など関連分野に進むもの、事務や経営の知識を身につけるものが考えられます。目指す働き方から逆算して選ぶことが大切です。

対象講座は、厚生労働省の「教育訓練講座検索システム」で探せます。学校名や資格名で検索すると、その講座がどの種類の給付の対象かがわかります。

目的別の講座の考え方

  • 資格の幅を広げたい:はり師・きゅう師の養成課程など(専門実践の対象かを確認)
  • 介護分野で働きたい:介護職員初任者研修などの介護系講座
  • 運動指導を学びたい:トレーナー系の資格講座
  • 将来の開業に備えたい:簿記や医療事務などの講座

介護分野の働き方は柔道整復師の機能訓練指導員の記事で、スポーツ分野はスポーツトレーナーへのキャリアの記事で紹介しています。

講座選びで気をつけたいこと

給付金があるからといって、目的のない講座を選ぶのは避けましょう。費用の一部が戻るとはいえ、時間とお金は確実にかかります。

受講する前に、「その講座で得た知識や資格を、どの職場でどう活かすか」を書き出してみると、自分に本当に必要かどうかが見えてきます。

教育訓練給付金の申請の流れ

教育訓練給付金の申請は、受講前の準備と、受講後の申請の2段階で考えると分かりやすくなります。専門実践と特定一般は、受講開始の1か月前までにハローワークでの手続きが必要なので、早めに動くことが大切です。

「申し込んでから給付の対象外だと気づいた」という失敗は珍しくありません。講座に申し込む前に、手順を一通り確認しておきましょう。

申請までの手順

  1. 教育訓練講座検索システムで、講座が対象かと給付の種類を確認する
  2. ハローワークで、自分が受給の条件を満たすかを確認する
  3. 専門実践・特定一般の場合は、受講開始の1か月前までに訓練前キャリアコンサルティングを受け、ハローワークに手続きをする
  4. 講座を受講し、修了する
  5. 修了後(専門実践は受講中も6か月ごと)に、ハローワークへ支給申請する

支給申請には、講座の修了証明書や領収書などが必要です。受講中にもらう書類はなくさないよう、1つのファイルにまとめて保管しておきましょう。

働きながら学ぶときの工夫

整骨院の仕事を続けながら学ぶ場合は、夜間や週末の講座、オンライン講座を選ぶと両立しやすくなります。勤務先にシフトの相談が必要になることもあります。

中抜けシフトや長時間勤務で学ぶ時間が取れない職場もあります。学び直しを考えるタイミングは、働き方を見直すタイミングでもあります。

よくある質問(FAQ)

柔道整復師でも教育訓練給付金はもらえますか?

雇用保険に一定期間加入していれば、柔道整復師ももらえます。目安は加入3年以上で、初めて利用する人は一般・特定一般で1年以上、専門実践で2年以上です。受講する講座が国の指定講座であることも必要です。

柔道整復師がはり師・きゅう師の学校に通うときにも使えますか?

養成課程の中には、専門実践教育訓練の指定講座になっているものがあります。指定講座なら、費用の50%、条件を満たせば最大80%が支給されます。学校ごとに異なるため、教育訓練講座検索システムで確認しましょう。

整骨院を辞めた後でも教育訓練給付金は使えますか?

離職後でも、原則として離職日の翌日から1年以内に受講を始めれば対象になります。妊娠や病気などで受講を始められない事情がある場合は、期間を延長できることもあります。

教育訓練給付金はいつもらえますか?

一般・特定一般は講座の修了後に申請してもらいます。専門実践は、受講中も6か月ごとに申請でき、修了後に資格取得や就職の条件を満たすと追加分が支給されます。

業務委託で働いている柔道整復師も対象になりますか?

業務委託で雇用保険に入っていない期間は、加入期間として数えられません。過去に雇用保険に加入していた期間があれば対象になる可能性があるため、ハローワークで確認しましょう。

まとめ|教育訓練給付金でキャリアの選択肢を広げよう

教育訓練給付金は、雇用保険に加入している柔道整復師が、国の指定講座を受講したときに費用の一部を受け取れる制度です。2026年時点で、専門実践なら最大80%、特定一般なら最大50%、一般なら20%が支給されます。

  • 雇用保険の加入期間が条件。給与明細で加入を確認する
  • 講座が対象かは、教育訓練講座検索システムで確認する
  • 専門実践・特定一般は受講開始の1か月前までに手続きする
  • 目指す働き方から逆算して講座を選ぶ

学び直しは、今の働き方を見直し、これからの道を広げるきっかけになります。

資格や学び直しを活かした働き方を考えたいときは、気軽にご相談ください。

治療家コネクトでは、退職や転職のご相談を無料で承っています。「まだ辞めるか決めていない」「話を聞いてほしいだけ」という段階でも、まずは相談だけでも大丈夫です。無理に転職をすすめることはありませんので、気軽にLINEからご連絡ください。

夜の自宅の机で教材とパソコンを広げ、電卓で学費を計算する男性柔道整復師のイラスト

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