整骨院の労災隠しに注意!仕事中のけがで「健康保険で」と言われたときの対処法

包帯を巻いた手首を支える男性柔道整復師と「仕事中のけが、健康保険でいいの?」の吹き出し
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「施術中に手首を痛めたけど、院長に労災は面倒だから健康保険で治してと言われた」「通勤中の事故なのに、自分で何とかしてと言われた」。整骨院で働いていて、こんな経験はありませんか。

治療家コネクトは、柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師などの治療家に特化した人材紹介サービスです。「労災にすると院に迷惑がかかると言われて、言い出せなかった」「アルバイトだから労災は使えないと思っていた」

この記事では、整骨院で起こりやすい仕事中のけがと労災隠しの問題、労災保険で受けられる補償、院が手続きしてくれないときに自分で請求する方法と相談先を、厚生労働省の情報をもとに解説します。

「仕事中のけがの扱いに納得できない」という方は、治療家コネクトのLINE無料相談で話を聞くこともできます。

目次

労災隠しとは?整骨院で起こりやすい理由

厚生労働省のよくある質問では、労災隠しとは、労働災害が起きたのに、故意に労働者死傷病報告を労働基準監督署に出さないこと、または事実と違う内容で出すことだと説明されています。院には、仕事中のけがなどで働く人が休んだ場合、この報告を出す義務があります(労働安全衛生法100条、労働安全衛生規則97条)。

整骨院で起こりやすい仕事中のけが

柔道整復師の仕事では、施術中に手首や指、腰を痛める、患者さんの介助中に転ぶ、物療機器の片付けでけがをするといったことが起こりえます。こうしたけがも、仕事が原因であれば労災の対象になりえます。

なぜ労災が隠されるのか

労災が起きると、院は報告書を出したり、労働基準監督署の調査を受けたりすることがあります。「手続きが面倒」「監督署に目をつけられたくない」という理由で、健康保険で治療させようとする院もあります。しかし、労災隠しは法律違反で、罰則も定められています。

健康保険は仕事中のけがには使えない

仕事中や通勤中のけがは、原則として健康保険ではなく労災保険で治療を受けるものです。健康保険を使ってしまうと、あとで健康保険から医療費の返還を求められるなど、手続きがかえって面倒になることがあります。

転職相談で聞く労災の話

転職相談では、「腱鞘炎になったが、自分の施術が下手だからと言われて労災の話にならなかった」「院内で転んで骨折したのに、休んだ日は欠勤扱いにされた」という声を聞くことがあります。治療家が多い職場では、「けがは自分で治せる」という空気から、労災の手続きが後回しにされやすい面もあります。けがを自分の責任だと思い込まず、仕事中に起きたことかどうかを冷静に考えてみましょう。

腱鞘炎や腰痛も対象になることがある

一度のけがだけでなく、施術の動作をくり返したことによる手首の腱鞘炎や、仕事中の動作による腰痛なども、条件によっては労災と認められることがあります。仕事との関係を説明できるよう、いつ頃から痛みが出たのか、どんな施術が多かったのかを記録しておきましょう。

けがをしたときは、まず自分の体を優先して、早めに医療機関を受診しましょう。

労災保険で受けられる補償

労災保険は、雇われて働く人なら、正社員かパートかアルバイトかに関係なく対象になります。保険料は院が負担していて、働く人の負担はありません。

治療費は自己負担なし

労災と認められると、労災指定の医療機関での治療費は、原則として自己負担なしで受けられます。健康保険のように3割を払う必要はありません。

休んだ間の給料の補償

けがで働けずに給料をもらえないときは、休み始めて4日目から、休業補償給付と休業特別支給金を合わせて、おおむね給料の8割にあたる額を受け取れます。最初の3日間は、院が平均賃金の60%以上を補償することになっています。

通勤中のけがも対象

自宅と院のあいだを、ふだんの経路で通勤している途中のけがは、通勤災害として労災保険の対象になります。寄り道をした場合などは対象外になることもあるので、事故の状況をメモしておきましょう。

障害が残った場合の補償もある

治療を続けても体に障害が残った場合は、障害の程度に応じて障害補償給付を受けられることがあります。治療が長引くときや、施術の仕事を続けるのが難しくなったときは、早めに労働基準監督署に相談しましょう。

健康保険を使ってしまったときは

仕事中のけがなのに健康保険で受診してしまった場合でも、あとから労災に切り替えられることがあります。受診した医療機関に、仕事中のけがだったことを伝えて相談してみてください。手続きの方法は、医療機関や労働基準監督署で案内してもらえます。

補償の内容や請求の方法は、労働基準監督署の窓口でも教えてもらえます。わからないことは、遠慮せずに聞いてみましょう。

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院が手続きしてくれないときの対処法

院が労災の手続きに協力してくれなくても、あきらめる必要はありません。労災保険の請求は、働く人が自分で行うことができます。

自分で労働基準監督署に請求できる

労災保険の請求書は、労働基準監督署の窓口や厚生労働省のホームページで手に入ります。請求書には院の証明欄がありますが、院が証明してくれない場合でも、その事情を伝えれば請求を受け付けてもらえます。

けがの状況を記録しておく

けがをした日時と場所、どんな作業をしていたか、そばにいた人、すぐに院長に報告したかどうかをメモしておきましょう。受診した医療機関には、仕事中のけがであることを最初に伝えることが大切です。

労災を理由にした不利益な扱いにも注意

仕事中のけがで休んでいる期間とその後30日間は、原則として解雇が禁止されています。労災を申請したことを理由に、嫌がらせや不利益な扱いを受けたときは、労働基準監督署や総合労働相談コーナーに相談しましょう。

スタッフの安全を大切にする院を選ぶ

転職を考えるときは、スタッフがけがをしたときの対応や、労災保険への加入について面接で確認しておくと安心です。体の負担を減らす工夫をしている院かどうかも、長く働けるかを判断する材料になります。身体の痛みに悩む治療家の働き方については身体の痛みに悩む治療家の記事も参考にしてください。

相談するときに持っていきたいもの

労働基準監督署に相談するときは、けがの状況のメモ、受診した医療機関の領収書や診断書、勤務時間がわかるシフト表、院長とのやりとりの記録を持っていくとスムーズです。院に労災の手続きを頼んだ日と、そのときの返事も書いておきましょう。

よくある質問

仕事中のけがで「健康保険で治して」と言われました。

仕事中のけがは、原則として労災保険で治療を受けるものです。医療機関には仕事中のけがであることを伝え、院が手続きしてくれない場合は労働基準監督署に相談しましょう。

アルバイトでも労災は使えますか?

はい。雇われて働く人なら、パートやアルバイトでも労災保険の対象です。

院が労災の証明をしてくれません。

院の証明がなくても、事情を伝えれば労働基準監督署で請求を受け付けてもらえます。

労災で休んだら給料はどうなりますか?

休み始めて4日目から、休業補償給付と休業特別支給金を合わせて、おおむね給料の8割にあたる額を受け取れます。最初の3日間は院が平均賃金の60%以上を補償します。

労災隠しはどんな罰則がありますか?

労働者死傷病報告を故意に出さない、または事実と違う内容で出すことは、労働安全衛生法違反として罰則の対象になります。

施術を続けて腱鞘炎になりました。労災になりますか?

仕事の動作をくり返したことによる腱鞘炎なども、条件によっては労災と認められることがあります。痛みが出た時期や仕事の内容を記録して、労働基準監督署に相談しましょう。

健康保険で受診してしまいました。

あとから労災に切り替えられることがあります。受診した医療機関に仕事中のけがだったことを伝えて相談してください。

院内で転んでけがをしました。これも労災ですか?

勤務時間中に院内で起きたけがは、仕事中のけがとして労災の対象になりえます。受診した医療機関には、仕事中のけがであることを伝えましょう。

まとめ

仕事中や通勤中のけがは、原則として健康保険ではなく労災保険で治療を受けるものです。院が報告を出さない、事実と違う報告をする労災隠しは法律違反です。労災保険はパートやアルバイトも対象で、治療費は自己負担なし、休業中の補償もあります。院が協力してくれないときは、けがの状況を記録し、自分で労働基準監督署に請求しましょう。

治療家コネクトでは、退職や転職のご相談を無料で承っています。仕事中のけがの扱いに不安がある方、スタッフの安全を大切にする院で働きたい方も、お気軽にご連絡ください。まずは相談だけでも大丈夫です。

包帯を巻いた手首を支える男性柔道整復師と「仕事中のけが、健康保険でいいの?」の吹き出し

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