「入職して何年も経つのに、一度も健康診断を受けていない」「健康診断は自分で受けてと言われた」。整骨院で働いていて、こんな状態に疑問を感じていませんか。
治療家コネクトは、柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師などの治療家に特化した人材紹介サービスです。「小さな院だから健康診断はないと言われた」「腰や手首を痛めても、体のチェックをする機会がない」
この記事では、整骨院で働く人が受けられる健康診断のルール、パートの人が対象になる条件、費用の負担、受けさせてもらえないときの頼み方と相談先を、労働安全衛生法の決まりをもとに解説します。
「健康診断もない院で働き続けていいか不安」という方は、治療家コネクトのLINE無料相談で話を聞くこともできます。
整骨院でも健康診断は院の義務
労働安全衛生法では、事業者に、雇っている人の健康診断を行うことを義務づけています。院の規模が小さくても、スタッフが一人だけでも、このルールは変わりません。
雇い入れ時の健康診断
常時働く人を雇い入れるときは、雇い入れの際に健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則43条)。入職前3か月以内に受けた健康診断の結果を提出した場合は、その項目を省略できることもあります。
年1回の定期健康診断
常時働く人には、1年以内ごとに1回、定期的に健康診断を行わなければなりません(労働安全衛生規則44条)。身長・体重・腹囲、視力・聴力、血圧、胸のエックス線、血液検査、尿検査などの項目が決められています。
行わない院には罰則もある
健康診断を行わないことは、労働安全衛生法違反になり、罰則も定められています。「うちは昔からやっていない」という院でも、義務がなくなるわけではありません。
転職相談で聞く健康診断の話
転職相談では、「入職してから一度も健康診断を受けたことがない」「健康診断の話をしたら、そんな余裕はないと言われた」という声を聞くことがあります。スタッフが数人の整骨院では、院長自身が健康診断の義務を知らないこともあります。福利厚生の面で手が回っていない院は、ほかの労働条件でも決まりが守られていない可能性があるため、一つのサインとして受け止めておくとよいでしょう。
治療家こそ体のチェックが大切
柔道整復師の仕事は、立ちっぱなしの施術や、手首・指・腰に負担がかかる動作の連続です。忙しい院ほど、自分の体の不調を後回しにしがちです。年に一度の健康診断は、自分の体の状態を知り、長く働き続けるための大切な機会です。
パートやアルバイトも対象になる?費用は誰が払う?
健康診断の対象になるのは正社員だけではありません。働き方によっては、パートやアルバイトの人も対象になります。
正社員の4分の3以上働くパートは対象
期間の定めのない契約(または1年以上働く見込みの契約)で、1週間の労働時間が同じ院の正社員の4分の3以上のパートやアルバイトは、健康診断の対象になります。4分の3に満たなくても、おおむね2分の1以上働く人には、健康診断を行うことが望ましいとされています。
費用は院が負担するもの
法律で決められた健康診断は、院が行う義務があるため、その費用は院が負担するべきものとされています。「健康診断は自分のお金で受けて」と言われた場合は、院に確認してみましょう。
受診した時間の給料
一般的な健康診断を受けている時間の給料をどうするかは、院と働く人の話し合いで決めることになっていますが、院が支払うことが望ましいとされています。勤務時間中に受けられるかどうかも、院に確認しておきましょう。
結果は本人に通知される
院は、健康診断の結果を受けた人に通知しなければなりません。結果に異常があった場合は、医師の意見を聞いて、必要に応じて勤務時間を短くするなどの対応を考えることも求められています。結果を受け取っていない場合は、院に確認してみましょう。
健康診断の結果は院が保管する
院は健康診断の結果をもとに記録をつくり、一定の期間保管しなければなりません。健康に関わる大切な情報なので、院長以外のスタッフに見られないように扱う必要があります。
深夜に働く人は回数が増えることも
夜遅くまで診療している院で、深夜の時間帯に決まって働く人は、健康診断を6か月以内ごとに1回受ける必要がある場合があります。夜間の診療が多い院で働く人は、自分が当てはまるかどうかを院に確認しておきましょう。
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健康診断を受けさせてもらえないときの対処法
健康診断は、自分の体を守るための大切な機会です。受けさせてもらえないときは、次のように動いてみましょう。
院に落ち着いて頼む
「健康診断は院で受けさせてもらえるものだと聞いたので、時期を教えてもらえますか」と、確認の形で頼むと角が立ちにくくなります。口頭で断られたときは、メールやLINEなど記録が残る形で改めて頼んでおきましょう。
労働基準監督署に相談できる
何度頼んでも健康診断を受けさせてもらえないときは、院の所在地を管轄する労働基準監督署に相談できます。雇用契約書や勤務時間の記録、頼んだときのやりとりを持っていくと、話が進めやすくなります。
自分で受けた健康診断の扱い
院が指定した医療機関ではなく、自分で選んだ医療機関で健康診断を受け、その結果を提出することも認められています。その場合でも、費用の扱いは院と相談しておきましょう。
入職前に確認しておきたいこと
これから転職する人は、面接で「健康診断はいつ頃受けられますか」と聞いておくと安心です。健康診断の実施や社会保険への加入など、基本的な決まりを守っている院かどうかがわかります。入職前の確認点は内定承諾前に確認することにまとめています。
体の不調を感じたら早めに受診
健康診断を待たずに、腰や手首の痛み、しびれ、疲れが取れないといった不調を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。仕事が原因でけがや病気になった場合は、労災保険の対象になることもあります。体の痛みと働き方の見直しについては身体の痛みに悩む治療家の記事も参考にしてください。
相談するときにそろえたいもの
相談するときは、雇用契約書や労働条件通知書、1週間の勤務時間がわかるシフト表、健康診断を頼んだときのやりとりの記録をそろえておくとスムーズです。パートの人は、正社員の勤務時間と比べられるように、自分の勤務時間を書き出しておきましょう。
よくある質問
整骨院で健康診断がないのは違法ですか?
雇い入れ時と年1回の健康診断は、院の義務です。行わないことは労働安全衛生法違反になり、罰則も定められています。
パートでも健康診断を受けられますか?
期間の定めのない契約などで、1週間の労働時間が正社員の4分の3以上のパートは対象です。2分の1以上働く人にも、行うことが望ましいとされています。
健康診断の費用は自分で払うものですか?
法律で決められた健康診断は院の義務なので、費用は院が負担するべきものとされています。
受診している時間は給料が出ますか?
院と働く人の話し合いで決めることになっていますが、院が支払うことが望ましいとされています。
自分で受けた健康診断の結果を出してもいいですか?
はい。自分で選んだ医療機関で受けた健康診断の結果を提出することも認められています。費用の扱いは院と相談しましょう。
健康診断の結果はもらえますか?
院には、健康診断の結果を本人に通知する義務があります。受け取っていない場合は、院に確認しましょう。
入職前に受けた健康診断の結果は使えますか?
入職前3か月以内に受けた健康診断の結果を提出した場合は、その項目について雇い入れ時の健康診断を省略できることがあります。
院長ひとりとスタッフ一人の院でも義務ですか?
はい。雇っている人が一人でも、雇い入れ時と年1回の健康診断は院の義務です。
健康診断を断ることはできますか?
法律で決められた健康診断は、働く人にも受ける義務があります。院が指定した医療機関以外で受けたい場合は、自分で受けた結果を提出する方法もあります。
まとめ
整骨院でも、雇い入れ時と年1回の健康診断は院の義務です。正社員の4分の3以上働くパートも対象になり、費用は院が負担するべきものとされています。受けさせてもらえないときは、記録が残る形で院に頼み、それでも難しければ労働基準監督署に相談しましょう。
治療家コネクトでは、退職や転職のご相談を無料で承っています。健康診断や福利厚生に不安がある方、スタッフを大切にする院を探したい方も、お気軽にご連絡ください。まずは相談だけでも大丈夫です。



