「2つの整骨院から内定が出たけれど、どちらにするか決められない」「給料が高いほうを選ぶべきか、雰囲気が良かったほうか」。うれしい反面、選ぶ難しさに悩む柔道整復師は多いものです。
結論から言うと、複数の内定で迷ったときは、比べる項目を決めて表にし、自分が譲れない条件の順に照らし合わせると決めやすくなります。この記事では、整骨院の内定を比べるときの項目と目安、後悔しない決め方を解説します。
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内定が2つ出たら比べる項目を先に決める
複数の整骨院から内定が出たときは、まず比べる項目を決め、同じ物差しで並べることが大切です。印象だけで選ぶと、入職後に「こんなはずではなかった」と感じやすくなります。
内定の比較とは、それぞれの院の労働条件や職場環境を、同じ項目で並べて見比べることです。給料の額だけでなく、休日・労働時間・教育・通勤などを含めて考えます。
帰りの電車で、2つの院の求人票をスマホで交互に見比べる。けれど、書き方がばらばらで、どちらが良いのかよくわからない。こうしたときこそ、自分で表を作ると違いが見えてきます。
比べたい項目の一覧
| 項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| 給与 | 基本給・手当・固定残業代・歩合の内訳、昇給の実績 |
| 労働時間 | 診療時間、実際の終業時刻、休憩の取りやすさ |
| 休日 | 年間休日数、有給の取りやすさ、長期休暇 |
| 教育 | 研修の有無、先輩に施術を見てもらえるか |
| 保険・福利厚生 | 社会保険・雇用保険の加入、退職金 |
| 通勤・勤務地 | 通勤時間、異動や分院への転勤の可能性 |
表に書き込むときは、わからない項目を空欄のままにしておくのがポイントです。空欄が多い院は、まだ確認できていないことが多いという意味になります。返事をする前に、空欄の部分を院に質問して埋めておきましょう。
条件は書面でそろえて比べる
比べるときは、口頭で聞いた話ではなく、労働条件通知書などの書面をもとにするのが確実です。2024年4月からは、就業場所や業務の「変更の範囲」も書面で示すことが義務になりました。
片方の院からまだ書面をもらっていない場合は、内定の返事をする前に交付をお願いしましょう。書面で条件を確認する方法は、柔道整復師の内定時の確認ポイントにまとめています。
公的データで休日と給与の目安を知る
休日や給与を比べるときは、全国の平均と照らし合わせると、その院の条件が多いのか少ないのかを判断しやすくなります。特に年間休日は、整骨院によって差が大きい項目です。
「どちらも同じくらい」と感じても、年間で見ると休日が10日以上違うこともあります。月単位ではなく年単位で比べるのがコツです。
年間休日と有給の全国平均
厚生労働省の令和7年就労条件総合調査によると、2024年の年間休日総数は1企業平均で112.4日でした。従業員30〜99人の企業では111.2日です。
同じ調査では、有給休暇の取得率は66.9%、完全週休2日制を採用している企業は65.5%でした。比べている院の年間休日が100日を大きく下回る場合は、その分の負担を給料で補えているかを考えてみましょう。
休日の数え方にも注意が必要です。「週休2日」と書かれていても、毎週2日休めるとは限りません。月に1回だけ週2日休める制度も「週休2日制」と呼ばれるため、「完全週休2日制」なのかどうかを確認しましょう。
給与は時給に直して比べる
月給が同じでも、労働時間が長い院は時給にすると低くなります。月給を月の労働時間で割って、時給で比べてみましょう。
2026年度の地域別最低賃金の全国加重平均は時給1,177円です。拘束時間の長い院では、時給に直すとこの水準に近くなってしまうこともあるため、計算しておくと安心です。
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迷ったときの決め方
条件を並べても決めきれないときは、自分が「絶対に譲れない条件」を1〜2つに絞り、それを満たす院を選ぶのがおすすめです。すべての条件で勝る院はほとんどないため、優先順位をつけることが決め手になります。
たとえば、子育て中なら休日と終業時刻、技術を伸ばしたいなら教育体制、というように、今の自分の状況で大事なものは変わります。
決めるまでの手順
- 比べる項目を表にして、それぞれの院の条件を書き込む
- 自分にとって譲れない条件を1〜2つ選ぶ
- 譲れない条件を満たさない院を候補から外す
- 残った院で、見学時の雰囲気や院長の人柄を思い出す
- 返事の期限を確認し、期限内に結論を出す
家族がいる人は、比べた表を家族にも見てもらうと、自分では気づかなかった視点をもらえることがあります。通勤時間や帰宅時刻は、家族の生活にも関わる項目です。
見学時の印象も大切な判断材料
条件が似ているときは、見学や面接で感じた職場の雰囲気が決め手になることもあります。スタッフ同士の会話や院長の話し方は、働き始めてからの毎日に直結します。
見学時に「この院なら質問しやすそう」と感じたかどうかを思い出してみましょう。入職後に困ったとき、気軽に相談できる職場は、長く働きやすい職場です。
内定の返事と辞退で気をつけること
どちらかに決めたら、選ばなかった院にはできるだけ早く、丁寧に辞退を伝えることが大切です。返事を引き延ばすと、院の採用計画に迷惑がかかり、業界内での印象にも影響します。
返事の期限までに決めきれない場合は、正直に「〇日までお時間をいただけますか」と相談しましょう。理由を添えて相談すれば、少し待ってもらえることもあります。
返事をするときの注意点
- 承諾の返事は、条件を書面で確認してから行う
- 辞退の連絡は、決めたその日か翌日に電話とメールで行う
- 相手の院の悪い点を辞退理由に挙げない
- 今の職場への退職の申し出は、内定を承諾してから行う
辞退を伝える院にも、面接の時間を割いてもらったお礼を伝えましょう。整骨院の業界は地域のつながりが強く、いつかまた関わることがあるかもしれません。
今の職場の退職準備も並行して進める
内定を承諾したら、今の整骨院への退職の申し出と引き継ぎの準備を始めます。入職日から逆算して、退職日を決めておきましょう。
社宅や寮付きの求人を比べている場合は、社宅・寮付きの整骨院求人の確認点も参考になります。保険の加入状況は、社会保険がない整骨院の記事で確認しておきましょう。
よくある質問(FAQ)
整骨院の内定が2つ出たら、給料が高いほうを選ぶべきですか?
給料だけで決めるのはおすすめしません。月給が高くても、休日が少なく拘束時間が長ければ、時給に直すと低くなることがあります。休日・労働時間・教育体制なども並べて比べましょう。
内定の返事は何日くらい待ってもらえますか?
院によって違いますが、1週間程度を目安にしていることが多いようです。期限内に決めきれない場合は、理由を添えて「〇日までお時間をいただけますか」と早めに相談しましょう。
整骨院の年間休日は何日あれば普通ですか?
厚生労働省の令和7年就労条件総合調査では、2024年の年間休日は1企業平均で112.4日でした。整骨院は100日前後の院もあるため、全国平均と比べて少ない分を給料で補えているかを考えましょう。
両方の院の条件が同じくらいで決められません。どうすればいいですか?
自分にとって譲れない条件を1〜2つに絞って比べましょう。それでも差がない場合は、見学時の雰囲気や院長の人柄など、毎日の働きやすさにつながる点を決め手にすると後悔しにくくなります。
内定を承諾する前に、今の職場に退職を伝えてもいいですか?
内定を承諾し、条件を書面で確認してから伝えるのが安全です。先に退職を伝えると、内定先の条件が合わなかったときに行き場がなくなるおそれがあります。
まとめ|比べる項目を決めれば内定は選びやすくなる
整骨院の内定が2つ出たら、比べる項目を決めて表にし、譲れない条件の順に照らし合わせるのが後悔しない決め方です。
- 給与・労働時間・休日・教育・保険・通勤を同じ物差しで比べる
- 2024年の年間休日の平均は112.4日。年単位で比べる
- 給与は時給に直して比べる
- 決めたら、選ばなかった院には早めに丁寧に辞退を伝える
複数の内定をもらえたのは、それだけ評価されている証拠です。自信を持って、自分に合う職場を選んでください。
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