年収が下がる転職はあり?柔道整復師が判断するための基準

夜の駅のホームで求人を見比べ、年収が下がる転職に迷う女性柔道整復師のイラスト
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「今より働きやすそうな整骨院が見つかったけど、年収が下がる」と、転職に踏み切れずにいませんか。年収が下がる転職は、条件の比べ方しだいで「あり」にも「なし」にもなります。

年収ダウン転職とは、転職前より年収(税金や保険料を引く前の年間収入)が下がる条件で、新しい職場に移ることです。金額だけを見ると損に見えても、労働時間や将来の伸びまで含めると得になる場合があります。

この記事では、国の統計データをもとに、柔道整復師が年収の下がる転職をするかどうか判断するための基準を解説します。

「年収が下がっても転職すべきか、一人では決めきれない」という方は、治療家コネクトのLINE無料相談で話を聞くこともできます。

目次

年収が下がる転職は珍しくない?国の調査でみる転職と賃金

転職して賃金が下がる人は約3割いて、決して珍しいことではありません。大切なのは、下がった分に見合うだけのメリットがあるかどうかです。

閉院後の片付けを終えて21時過ぎの電車に乗り、求人サイトを見ながら「年収は下がるけど、この院なら19時に帰れる」と悩む。柔道整復師の転職では、こうした迷いはよくあるケースです。

転職者の約4割は増え、約3割は減っている

厚生労働省の雇用動向調査(2024年)によると、転職した人のうち前職より賃金が「増加」した人は40.5%、「減少」した人は29.4%、「変わらない」人は28.4%でした。「1割以上の減少」も21.7%います。

つまり、転職者のおよそ3〜4人に1人は賃金が下がっています。同じ調査では、女性が前の仕事を辞めた理由として「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」が12.8%と多く、収入より働き方を優先して転職する人が一定数いることがわかります。

同じ調査で、男性が前の仕事を辞めた理由をみると「給料等収入が少なかった」が10.1%でした。収入を上げるための転職と、働き方を変えるための転職の両方があるということです。

柔道整復師の転職で年収が下がりやすいパターン

柔道整復師の場合、次のような転職で年収が下がることがあります。どれも「悪い転職」とは限らず、何を優先するかで評価が変わります。

  • 歩合の割合が大きい院から、固定給中心の院へ移る
  • 分院長や院長から、スタッフとして別の院に入る
  • 整骨院から、整形外科のリハビリ助手や介護施設に移る
  • 長時間営業の院から、診療時間の短い院へ移る

歩合制の院から移る場合は、繁忙期の金額ではなく、1年間の平均で比べることが大切です。歩合と固定給の違いは歩合制の整骨院について解説した記事も参考にしてください。

年収ダウンでも転職してよいケース・慎重に考えたいケース

年収が下がっても、労働時間が大きく減る、心身の不調を防げる、将来の年収が上がる見込みがある場合は、転職してよいケースです。逆に、生活費が足りなくなる場合は慎重に考えましょう。

「とにかく今の院から離れたい」という気持ちだけで決めると、入職後に「やっぱり収入が足りない」と後悔することがあります。良い面と悪い面を書き出してから判断するのがおすすめです。

転職してよいケース

次のような条件がそろうなら、年収が多少下がっても転職を前向きに考えてよいでしょう。

  • 労働時間や休日が大きく改善し、時給に直すと今より高くなる
  • 腰痛や睡眠不足など、体や心の不調が続いている
  • 自費施術や新しい技術を学べて、数年後に年収が上がる見込みがある
  • 社会保険や有給休暇が整い、長く安心して働ける

特に体調を崩している場合は、収入より健康を優先することが大切です。治療家として長く働き続けるための投資と考えましょう。

将来の年収が上がるかどうかは、実際に何年目のスタッフがどのくらいの給料をもらっているかを聞くと判断しやすくなります。

慎重に考えたいケース

一方で、次のような場合は、年収ダウンの転職をいったん立ち止まって考えたほうが安全です。

  • 家賃や奨学金の返済など、毎月の支出が転職後の手取りを上回る
  • 転職したい理由が、自分でもはっきり説明できない
  • 年収が下がる理由を、転職先から説明してもらえていない
  • 一時的な人間関係のトラブルだけが理由になっている

迷ったときは、転職先の面接で「何年目にどのくらい昇給する例があるか」を聞いてみましょう。将来の見通しがわかると判断しやすくなります。

家族がいる場合は、転職を決める前に家計への影響を一緒に確認しておくと、入職後の不安が小さくなります。

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年収だけで比べない!転職先を比べる3つの物差し

転職先を比べるときは、年収の額面だけでなく、時給換算・手取りと福利厚生・将来の伸びの3つの物差しで見ることが大切です。そうすると、年収が下がる転職が本当に損かどうかがわかります。

比べる作業は、次の順番で進めると整理しやすくなります。

  1. 今の年収と、1年間の実際の労働時間(残業・練習を含む)を書き出す
  2. 転職先の年収と、求人票や面接で聞いた労働時間を書き出す
  3. 両方を時給に直し、手取りと毎月の生活費を照らし合わせる
  4. 昇給や賞与、退職金など、数年後の見込みを比べる

時給換算で比べると見え方が変わる

年収を1年間の労働時間で割ると、本当の働きに対する報酬が見えてきます。たとえば、次のような2つの職場を比べてみましょう。

項目 今の整骨院 転職先の候補
年収 360万円 330万円
1年間の労働時間 約2,600時間 約2,000時間
時給換算 約1,385円 約1,650円

年収は30万円下がっても、時給に直すと転職先のほうが高くなります。浮いた時間で勉強や副業ができれば、長い目で見て収入が増えることもあります。時給の出し方は柔道整復師の時給換算の記事でも紹介しています。

労働時間には、開院前の準備や閉院後の片付け、練習の時間も含めて計算しましょう。給料が出ていない時間を入れると、今の職場の本当の時給がわかります。

手取り・福利厚生・将来の伸びで比べる

同じ年収でも、社会保険に入っているか、賞与や退職金があるかで、手元に残るお金は変わります。厚生労働省の就労条件総合調査(2024年)では、年次有給休暇の取得率は平均65.3%でした。有給を実際に取れる職場かどうかも、比べる材料になります。

  • 健康保険・厚生年金・雇用保険に加入できるか
  • 賞与や退職金の制度があるか
  • 昇給の仕組みや、役職手当の基準がはっきりしているか
  • 有給休暇を実際に取っている人がいるか

退職金の有無は、長く働くほど差が大きくなります。確認のポイントは整骨院の退職金について解説した記事も参考にしてください。

よくある質問(FAQ)

年収が50万円下がる転職はやめたほうがいいですか?

50万円下がるかどうかだけでは判断できません。労働時間が大きく減って時給が上がる場合や、数年後に年収が上がる見込みがある場合は、転職する価値があります。まずは手取りで毎月の生活費をまかなえるかを計算してから決めましょう。

年収が下がる転職をすると、次の転職で不利になりますか?

年収が下がったこと自体で、次の転職が不利になることはほとんどありません。面接では「働き方を見直すため」「学べる環境を選んだため」など、理由を説明できれば問題ありません。むしろ短期間での転職を繰り返さないことのほうが大切です。

内定が出たあとに年収の交渉をしてもいいですか?

内定後でも、入職前であれば年収の交渉をして問題ありません。前職の給与明細など根拠を示し、「この条件なら入職したい」と具体的に伝えるのがコツです。交渉が難しい場合は、昇給の時期や評価の基準を確認しておきましょう。

年収が下がっても、整形外科や介護施設に転職する価値はありますか?

日勤中心で残業が少ない職場を求めている人には、価値のある選択肢です。整形外科や介護施設は、整骨院と比べて夜遅くまでの勤務が少ない傾向があります。一方で、施術の幅が狭くなることもあるので、やりたい仕事と合うか確認しましょう。

家族に年収ダウンの転職をどう説明すればいいですか?

「年収は下がるが、帰宅時間が早くなる」「数年後に昇給の見込みがある」など、数字で説明すると理解を得やすくなります。時給換算や手取りの比較表を見せながら話すのがおすすめです。家計への影響も一緒に確認しておくと安心です。

まとめ

転職で賃金が下がる人は約3割いて、年収が下がる転職は珍しくありません。労働時間が減る、体調を守れる、将来の年収が上がるといった理由があれば、転職する価値は十分にあります。

判断するときは、年収の額面だけでなく、時給換算・手取りと福利厚生・将来の伸びの3つの物差しで比べましょう。生活費をまかなえるかを確かめたうえで決めれば、後悔の少ない転職になります。

転職先の候補が複数あるときは、同じ物差しで並べて比べるのがコツです。

年収が下がる転職は、数字の比べ方しだいで納得のいく選択になります。何を優先すべきか迷ったときは、条件の整理からお手伝いします。

治療家コネクトでは、退職や転職のご相談を無料で承っています。「まだ決めていない」「話を聞いてほしいだけ」という段階でも、まずは相談だけでも大丈夫です。

夜の駅のホームで求人を見比べ、年収が下がる転職に迷う女性柔道整復師のイラスト

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