「求人票では月給25万円だったのに、振り込まれた金額は20万円を切っていた」と驚いたことはありませんか。整骨院の求人を比べるときは、額面ではなく手取りで考えることが大切です。
手取りとは、額面の給料から税金や社会保険料を差し引いて、実際に受け取れる金額のことです。同じ月給でも、加入している保険や住んでいる地域、年齢によって手取りは変わります。
この記事では、柔道整復師の給料から引かれるお金の種類と、2026年度の保険料率をもとにした手取りの目安、求人を手取りで比べるコツを解説します。
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柔道整復師の給料から引かれるお金は?手取りの仕組み
給料から引かれるお金は、大きく分けて社会保険料と税金の2種類です。社会保険料は健康保険・厚生年金・雇用保険など、税金は所得税と住民税で、合計すると額面の2割前後になるのが一般的です。
給与明細を受け取っても、総支給額と差引支給額だけを見て、控除の欄はほとんど見ていないという人は少なくありません。何がいくら引かれているかを知ると、求人の見え方が変わります。
社会保険料は会社と半分ずつ負担する
健康保険料と厚生年金保険料は、整骨院と働く人が半分ずつ負担します。2026年度の主な料率は次のとおりです。
| 保険 | 料率(全体) | 本人の負担 |
|---|---|---|
| 健康保険(協会けんぽ) | 都道府県により9.21%〜10.55% | その半分 |
| 介護保険(40〜64歳) | 1.62% | その半分 |
| 厚生年金 | 18.3% | 9.15% |
| 雇用保険(一般の事業) | 1,000分の13.5 | 1,000分の5 |
協会けんぽの料率は2026年3月分から、雇用保険料率は2026年4月から適用されています。40歳になると介護保険料が加わるため、同じ給料でも手取りが少し減ります。
雇用保険料率は、2025年度の1,000分の5.5から、2026年度は1,000分の5に下がりました。わずかな差ですが、毎月の手取りに関わる数字です。
所得税と住民税の違い
所得税は、その月の給料から社会保険料を引いた額をもとに、毎月差し引かれます。年末調整で1年分の税額が確定し、払いすぎていれば戻ってきます。
住民税は、前の年の所得をもとに計算され、6月から翌年5月まで毎月差し引かれます。新卒1年目は住民税がかからないことが多く、2年目の6月から引かれ始めるため、「昇給したのに手取りが減った」と感じる人が多いのはこのためです。
退職した年は、年末調整を受けないまま年を越すことがあります。その場合は、自分で確定申告をすると払いすぎた所得税が戻ることがあります。
月給25万円の手取りはいくら?計算の目安
月給25万円の柔道整復師の場合、社会保険料と税金を引いた手取りは、おおよそ19万円台後半が目安です。ただし地域や年齢、扶養する家族の有無によって変わります。
受付締めのあとに給与明細を開いて、「この金額で一人暮らしを続けられるかな」と計算する。転職を考えるとき、手取りの目安を知っておくことは生活の計画にも直結します。
手取りの計算例
次の表は、月給25万円、40歳未満、扶養なし、健康保険料率を10%と仮定した場合の概算です。所得税と住民税は前の年も同じくらいの収入があった場合の目安です。
| 項目 | 月額の目安 |
|---|---|
| 額面の月給 | 250,000円 |
| 健康保険料(5%) | 約12,500円 |
| 厚生年金保険料(9.15%) | 約22,900円 |
| 雇用保険料(0.5%) | 約1,250円 |
| 所得税 | 約5,000円 |
| 住民税 | 約10,000円 |
| 手取りの目安 | 約198,000円 |
実際の保険料は、給料を区切りのよい幅で分けた「標準報酬月額」で計算されるため、数百円から数千円の差が出ます。あくまで比べるための目安として使いましょう。
同じ月給でも手取りが変わる理由
同じ月給25万円でも、次のような条件で手取りは変わります。
- 住んでいる都道府県によって、健康保険料率が違う
- 40歳以上になると、介護保険料が加わる
- 扶養する家族がいると、所得税や住民税が少なくなる
- 前の年の収入が多いと、住民税が高くなる
社会保険に加入していない整骨院では、健康保険・厚生年金の保険料は引かれませんが、自分で国民健康保険と国民年金を払う必要があります。将来の年金額や、病気で休んだときの傷病手当金にも差が出るので、社会保険なしの整骨院について解説した記事も確認しておきましょう。
引っ越しを伴う転職では、新しい住所の都道府県の料率が適用されます。県をまたいで移る場合は、手取りの目安も計算し直しておくと安心です。
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手取りで整骨院の求人を比べるコツ
手取りで求人を比べるには、月給の内訳(基本給・手当・固定残業代)と、社会保険の加入の有無を確認することが欠かせません。そのうえで、賞与や交通費も含めた1年間の手取りで比べましょう。
求人票の月給が高く見えても、固定残業代が多く含まれていたり、社会保険に入っていなかったりすると、実際の手取りや将来の保障は大きく変わります。
- 求人票の月給を、基本給・手当・固定残業代に分けて書き出す
- 社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険)に加入できるか確認する
- 上の計算例を参考に、毎月の手取りの目安を出す
- 賞与の実績と回数を確認し、1年間の手取りの合計を比べる
月給の内訳を確認する
月給の中に何が含まれているかで、昇給や賞与、残業代の計算が変わります。求人票や面接では、次の点を確認しましょう。
- 基本給はいくらか(賞与や退職金の計算のもとになることが多い)
- 資格手当や役職手当など、手当の種類と金額
- 固定残業代が含まれている場合は、その時間数と金額
- 交通費は月給に含まれているのか、別に支給されるのか
通勤手当は一定の金額まで所得税がかかりませんが、社会保険料の計算には含まれます。交通費が多い人は、その分保険料も少し上がることを覚えておきましょう。
手取りと将来の伸びをあわせて考える
今の手取りだけでなく、昇給の仕組みや賞与の実績も含めて考えると、長い目で見て得な職場を選べます。厚生年金に加入していれば、将来受け取る年金も国民年金だけの場合より多くなります。
柔道整復師の年収の相場は柔道整復師の平均年収の記事で紹介しています。今の給料が相場と比べてどうかを確かめたうえで、転職先の条件を比べてみましょう。
迷ったときは、候補の院ごとに1年間の手取りと労働時間を並べてみましょう。時給に直すと、どちらの条件がよいかがはっきりします。
よくある質問(FAQ)
整骨院の月給25万円だと、手取りはいくらくらいですか?
40歳未満で扶養する家族がいない場合、月給25万円の手取りはおおよそ19万円台後半が目安です。健康保険・厚生年金・雇用保険の保険料と、所得税・住民税を合わせて、5万円前後が差し引かれます。住んでいる地域や前の年の収入によって変わります。
新卒2年目になって手取りが減ったのはなぜですか?
新卒2年目の6月から、住民税が給料から差し引かれ始めるためです。住民税は前の年の所得をもとに計算されるので、1年目はかからないことが多く、2年目から引かれます。昇給があっても、住民税の分だけ手取りが減ったように感じることがあります。
社会保険がない整骨院のほうが、手取りは多くなりますか?
給料から健康保険料と厚生年金保険料は引かれませんが、自分で国民健康保険と国民年金を払う必要があります。国民健康保険は全額が自己負担で、将来の年金も厚生年金より少なくなります。手取りだけでなく、保障の違いもあわせて比べましょう。
交通費は手取りに含まれますか?
通勤手当として支給される交通費は、振り込まれる金額に含まれます。一定の金額までは所得税がかかりませんが、社会保険料の計算には含まれます。交通費が多いと保険料も少し上がるので、求人を比べるときは交通費を除いた月給でも比べてみましょう。
求人票の「月給」と「基本給」は何が違いますか?
基本給は手当を含まない土台の給料で、月給は基本給に手当や固定残業代を足した金額です。賞与や退職金は基本給をもとに計算されることが多いので、月給が同じでも基本給が低いと、年収や退職金で差がつきます。求人票の内訳を必ず確認しましょう。
まとめ
柔道整復師の給料からは、健康保険・厚生年金・雇用保険などの社会保険料と、所得税・住民税が差し引かれます。月給25万円なら、手取りはおおよそ19万円台後半が目安です。
求人を比べるときは、月給の内訳と社会保険の有無を確かめ、賞与や交通費も含めた1年間の手取りで考えましょう。額面だけに惑わされず、実際に手元に残るお金で比べることが、後悔しない転職につながります。
手取りで比べると、求人票の印象とは違う職場の姿が見えてきます。給与の内訳や条件の比べ方で迷ったときは、お気軽にご相談ください。
治療家コネクトでは、退職や転職のご相談を無料で承っています。「まだ決めていない」「話を聞いてほしいだけ」という段階でも、まずは相談だけでも大丈夫です。



