「入って何年も経つのに、ずっと1年ごとの契約更新のまま」「正社員にすると言われたけれど、話が進まない」。整骨院で契約社員として働いていて、こんな不安を感じていませんか。
治療家コネクトは、柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師などの治療家に特化した人材紹介サービスです。「契約を更新するたびに、次も更新されるか不安になる」「5年が近づいたら、更新しないと言われた」
この記事では、有期契約で働く柔道整復師が知っておきたい無期転換ルールの仕組み、申し込むときの流れ、更新の直前に雇い止めされたときの考え方と相談先を、厚生労働省の情報をもとに解説します。
「契約社員のまま将来が見えない」という方は、治療家コネクトのLINE無料相談で話を聞くこともできます。
無期転換ルールとは?通算5年で申し込める
無期転換ルールとは、同じ院(同じ雇い主)との有期の労働契約が更新されて通算5年を超えたとき、働く人が申し込めば、期間の定めのない契約(無期契約)に変わる仕組みです。労働契約法18条で決められていて、厚生労働省の無期転換ルールの案内でも説明されています。
申し込めば院は断れない
通算5年を超えて申し込む権利ができた人が申し込むと、院はその申し込みを承諾したものとみなされます。「うちは無期にはしない」と院長が言っても、条件を満たしていれば無期契約になります。
1年契約なら6年目に申し込める
たとえば1年ごとの契約を更新している場合、5回目の更新をした後の6年目の契約期間中に申し込めるようになります。3年契約なら、1回更新した時点で通算5年を超えるため、その契約期間中に申し込めます。
パートやアルバイトも対象
無期転換ルールは、契約社員だけでなく、パートやアルバイトなど期間を決めて雇われている人すべてが対象です。受付スタッフや、週に数日だけ働く柔道整復師でも、条件を満たせば申し込めます。
契約の空白期間があるとリセットされることも
有期契約と有期契約のあいだに、契約のない期間が一定以上あると、それより前の契約期間は通算されません。通算期間が1年以上の場合は、空白期間が6か月以上あるとリセットされるのが原則です。いったん辞めて数か月後に同じ院に戻ったような人は、通算のしかたを確認しておきましょう。
整骨院で有期契約が続きやすい理由
整骨院は院長ひとりで経営している小さな院も多く、「とりあえず1年契約で様子を見る」という雇い方がそのまま続いていることがあります。悪意があるとは限りませんが、契約更新のたびに働く人だけが不安を抱える状態は望ましくありません。自分の契約がどうなっているかを知ることが、最初の一歩です。
「無期転換=正社員」ではない点に注意
無期転換で変わるのは、契約の期間が「なし」になることです。給料や仕事内容などの条件は、別の取り決めがなければ、それまでの有期契約と同じ内容が引き継がれます。
給料や賞与が上がるとは限らない
無期契約になっても、自動的に正社員と同じ給料や賞与、退職金がもらえるわけではありません。「無期になれば正社員と同じ扱い」と思い込まず、転換後の条件を院に確認しておきましょう。退職金の有無については整骨院の退職金の記事も参考になります。
転換後の条件は契約時に示される
2024年4月からは、無期転換を申し込める更新のタイミングで、申し込めることと転換後の労働条件を、院が書面などで示すルールになりました。契約更新のときに渡される書類をよく読み、わからないところは質問しておくと安心です。
正社員登用の話とは別に考える
「頑張れば正社員にする」という口約束と、無期転換ルールは別の話です。正社員登用の時期や条件があいまいなまま何年も経っている場合は、無期転換を申し込むことも選択肢に入れて考えてみましょう。
転換後の定年や勤務地も確認する
無期契約になると、契約の終わりがなくなる代わりに、院の就業規則で決められた定年が適用されることがあります。分院がある院では、勤務地や異動の扱いが変わることもあります。就業規則の該当する部分を見せてもらい、転換後の働き方を具体的にイメージしておきましょう。
あわせて、社会保険や有給休暇などの扱いも確認しておくと安心です。社会保険の加入については社会保険なしの整骨院の記事で解説しています。
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5年を前にした雇い止めと相談先
なかには、通算5年を超える前に「次は更新しない」と告げる院もあります。契約の更新がくり返されていて、更新されると期待するのが当然と言える場合などは、合理的な理由のない雇い止めが認められないこともあります。
更新の上限は最初に示される
2024年4月からは、契約の更新回数や通算期間に上限を設ける場合、そのことを契約時に明示するルールになりました。あとから上限を新しく設けたり短くしたりする場合は、その理由をあらかじめ説明することも求められています。最初の契約書や更新のたびの書類を見返してみましょう。
記録をそろえて相談する
雇い止めに納得できないときは、雇用契約書や更新のたびの書類、更新についての院長とのやりとり(メールやLINE)をそろえて、労働局や労働基準監督署の総合労働相談コーナーに相談できます。無料で、匿名で相談することもできます。
申し込みは記録が残る形で
無期転換の申し込みは口頭でもできますが、あとで「聞いていない」とならないよう、書面やメールなど記録が残る形で伝えておくのがおすすめです。申し込んだ日付がわかるように、控えを保管しておきましょう。
転職するときは雇用形態を必ず確認
これから転職する人は、求人票の「正社員」「契約社員」の表示だけでなく、契約期間や更新の有無、更新の判断基準、正社員登用の実績を面接で確認しておくと安心です。入職前に聞いておきたいことは内定承諾前に確認することにまとめています。
相談前にまとめておきたいこと
相談するときは、最初に入職した日、契約期間と更新の回数、更新のたびに条件が変わったかどうか、院長から言われた言葉を、時系列でメモにしておくと伝わりやすくなります。通算期間の計算は自分では迷いやすいので、書類を見せながら確認してもらうと安心です。
よくある質問
無期転換は何年働けば申し込めますか?
同じ院との有期契約が更新されて、通算5年を超えたときに申し込めます。1年契約なら、6年目の契約期間中に申し込めるようになります。
無期転換すると正社員になれますか?
無期転換で変わるのは契約期間がなくなることで、給料などの条件は原則としてそれまでと同じです。正社員と同じ待遇になるとは限らないので、転換後の条件を確認しましょう。
院長に無期転換を断られました。
条件を満たした人が申し込むと、院はそれを承諾したものとみなされます。断られて困ったときは、労働局や労働基準監督署の総合労働相談コーナーに相談してください。
5年になる前に更新しないと言われました。
更新がくり返されてきたなど、更新を期待するのが当然と言える場合には、合理的な理由のない雇い止めが認められないことがあります。契約書や更新の記録をそろえて相談しましょう。
申し込みは口頭でも大丈夫ですか?
口頭でも申し込めますが、あとで争いにならないよう、書面やメールなど記録が残る形で伝えておくのがおすすめです。
途中で辞めて戻った場合も通算されますか?
契約のない期間が一定以上あると、それより前の期間は通算されません。通算期間が1年以上の場合、空白期間が6か月以上あるとリセットされるのが原則です。
無期転換したら辞めにくくなりますか?
無期契約でも、退職を申し出て辞めることはできます。期間の定めのない契約では、原則として退職の申し出から2週間で辞められます。
無期転換の申し込みに期限はありますか?
申し込める権利は、通算5年を超えることになる契約期間中に使えます。その期間中に申し込まなくても、契約が更新されれば、次の契約期間中にも申し込めます。
まとめ
同じ院との有期契約が通算5年を超えると、申し込むだけで無期契約に変わります。ただし、無期転換は正社員になることとは違い、給料などの条件は原則そのまま引き継がれます。契約書や更新のたびの書類を見返し、申し込みは記録が残る形で行いましょう。5年を前にした雇い止めに納得できないときは、総合労働相談コーナーに相談できます。
治療家コネクトでは、退職や転職のご相談を無料で承っています。契約社員のまま将来が不安な方、正社員として長く働ける院を探したい方も、お気軽にご連絡ください。まずは相談だけでも大丈夫です。



